呼ぶ側の不都合2
前回の記事に続き、自分の会社を退職しフリーランスになった後に結婚改姓し、通称使用することなく戸籍姓のまま仕事を続けている女性がいることを思い出した。フリーランスになっても、私の会社の仕事をたくさん受注し、頻繁に出入りをしている。
何しろ社員から頼りにされ、存在感のとても強い女性なのだ。
驚くことに、その彼女は、結婚してからは、社員からファーストネームで呼ばれるようになった。
Y子ちゃん。という風に。
前の姓のイメージが強かったから馴染まないのか、彼女の現夫がわが社にいるから、彼の姓でもあるその名字を気恥ずかしくて呼びにくいのか、なんだかわからないが、誰一人として姓では呼ばない(呼べない)。
さすがに、私にとっては、大先輩なので、Y子ちゃんとは呼びづらい。といってもY子さんもなんだかくすぐったい。時々小さい声で言ってみる。・・・情けない自分。
前回の記事に、たんぽぽさんからコメントをいただいた。
「呼ぶ側からの不都合って、あまり問題にされないですね。」
ごもっともなご指摘です。
通商使用が一般化してきたこともあるけれども、まず姓の変わらない側(=相手に姓を変えさせる側)としての男性はなかなかそれを指摘しにくいと思われ。
選択的夫婦別姓推進派も、不都合要因としてはそれはあげない筈である。なぜなら、「姓を変えたい人は変える、変えたくない人は変えない」という、自由で、相手を尊重する思想がベースになっているから。
したがって、こんなことを指摘するのは、利害関係のない私とか、渡辺淳一氏とか(?)・・・。なんて思う今日この頃なのであった。