ブロガーの浅さ | 共同合宿所

ブロガーの浅さ

ブロガーとしてちょっと有名となった料理家のスピーチを聞く機会があった。
近頃は本もいくつも出し、企業と数件タイアップしているようで、結構もうけてる。
優雅だし、清楚な奥様風だし、何よりブログの写真はきれいだし。
でも、どう聞いても話が浅いのだ。

「きれいなキッチンで料理を作るのが夢でした。」

・・・だから何?原稿に目を落としながらのスピーチは100歩譲って良しとして、目を落としながら会場のお客様を褒めてるのもどうなんだか。

仕事柄、料理研究家や管理栄養士の話を聞くことは時々あるのだが、彼らから感じる感銘とは程遠い。
料理研究家も管理栄養士も、きちんとその道のことをしっかり修行してきているわけだ。ブロガーの場合、そういうプロと比べたら、ちょっとブログで流行っただけであって、現場での苦労もない。
そのくせ、契約でもしようものなら意外に多額の報酬を要求するから広報担当泣かせである。
今、旬のうちだけ利用されて、そして、使い捨てになってしまうよな~、このままじゃ。

何がいいたいかというと、しょせんはブログはブログでしかないってこと。
どんなに文章がうまくて、このネットな世界でライターとして開花させたいと思おうが、成功するのは一握りで、うまくいったとしたって、短期的であって、長期的な通用は難しいと思う。
政治時評書こうたって、所詮は素人。
読み手もそれをわかっているから、引き算して聞く。ちゃんとしたことを知りたいときは本を買う。それでいいのだと思う。