風向きが変わる | 共同合宿所

風向きが変わる

例の法務大臣の発言以来、近頃、ニュース番組で夫婦別姓が扱われることが多くなってきたように思う。
さきほども日本テレビの23時からのニュースで5分ぐらいの短時間だったと思うが、要点を押さえており、非常に風向きが変わってきた感を感じる。

その内容とは
・まずは、千葉法相が来年国会に民法改正法案を提出するとの発言紹介。(これまで11回提出された法案は自民党に阻まれたとの背景説明)。
・問題は、子供の姓をどうするか。民主党案は、出生のたびに親が選べばいいとなっている。兄弟でバラバラの姓になる可能性があり、子供は混乱し、家族の一体感がなくなる、という懸念あり。
・姓についての歴史的背景。 源頼朝・北条政子のように昔は別姓だった。ただし、あくまで庶民は姓をもたなかった。姓をもち、同姓となったのは明治時代から、という夫婦同姓の歴史の浅さの説明。
・9つの先進国の中で、日本だけが同姓。ドイツはかつて同姓だったが13年前に別姓も選べるようになった。など、日本がいかに遅れているか説明。
・内閣府のアンケート調査の紹介。36%が別姓を支持し、35%が今は夫婦別姓の導入は必要ないと考えている。
・最後にコメンテーターの締め。「選択肢が増えることはよいことだと思う。逆に選択肢を増やない方がいいという反対派は、その理由を説明する必要がある。まあもっと議論が必要だ」

民主党が政権取るだけで、論調もだいぶ変わってくるように感じた。くどくどと事実婚夫婦の実践例など取材しなくていいから、短時間でこれだけ端的にまとめてもらえれば、世間にも浸透していくだろう。
別姓推進派は、反対派に対してムキにならず、余裕こいてればいいように感じる。
ただ、まあ民法改正であるので、夫婦別姓だけ独り歩きしてほしくないのだが。婚外子差別問題も扱ってほしいものだ。